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楽しい授業をつくるためのスキルアップ講座

「地図帳の一般図をどう活用するか」


 地図を使いということ自体は、易しそうでけっこう難しいものといいます。そこで、何か良い方法は無いかなと思ってやってきたことを先生方にお話ししたい。一般図というのは、ある意味では記号も何も知らなくても利用できる。たぶん、多くの場合には、直に中学生レベルでいきなり使うというのが一般的です。何も知らなくても使える。そう考えると、逆に、知ることによって、けっこう発見がある。そういう形で利用するのもまた良いかなと思います。
 気がつかないテーマ、地名を探す。地名を探す時は、だいたい、索引を見て、場所を見るという形をとるのですが、例えば、静岡市はどこにあるのだろうと探す。探した時に、一般図には、実は、市の境目は、そこまでは書き込めない。ですから、分からないのですけど、ここにある地図で探す時に、静岡市は海岸から3干メートルの南アルプスの麓までずっと静岡市です。あの静岡市のどこに静岡市の記号を書くか。だいたい、地図の市の範囲というのは、これから、広域の都市がたくさんできていく中で、その広域の範囲のところが、「ここにある」とすぐに見る位置というのは、あの位置はどこに入るのか。
 あらためて、自分の出身のところの地図を見て、それで記号がどこに入っているのか、見させる。そうすると、自分の出身のところの町や市は、その記号がどこに入っているのか。本当は広い範囲が市の範囲になったりするわけですが、その目で見るだけでもずいぶん違いますよね。
 先生方が当然ご存じのように、市だったら市役所、町だったら町役場の位置の所に基本的には記号を落としていく。範囲というのは、探している時はここに長野市がある、ここに太田市があるとか。静岡市という市の名前があって、ここにあるというんだけど、そこの位置は、たぶん行政の中心になっている所。そこを見て、ここにその市があると考えている。市の大きさは、この地図では分からないですけど、市の大きさは、どの辺の範囲までが、この市なのかなというふうに見ていくと、記号の置き方が工夫がされている、またはルールがあるんだな。ということが分かる。
 自分達が探しているというけど、探している位置の所は、その都市は、この場所にあるというけど、実は面的に広い範囲を指している。面的に広いっていう中で、この場所はどんな場所なのかな、ということを子どもに気づかせる。すると、「知った。"知った」という思いになることがある。そういう使い方が一つあるなあと思う。
 その時、地名を探す時、けっこう、町の大きさってあまり気にしないで、地名を探している。だから、この町はどのくらいの大きさかという、大きさというのは面積比ではなく、人口の多さだったりするので、地図の中には、ちゃんと区分けがなされていた。
 もちろん、昔はそういうことについてよくやった。最近、とうとう、町の規模というか人口の規模を、探した時の地名の中から、これは何万ぐらいの町なのか、という気遣いをしていないんですよね。
 やはり、地図を見る時って、そういうのも気がつくとなかなかおもしろいですよね。町の中で、自分の県なら、県の中での市の大きさはだいたい分かる。別の県へ行ってしまうとどこの町がどのくらいの大きさなのかということは、けっこう分かりにくい。その辺のところを見る時に、一度は凡例をどこかでしっかり見る機会を設けると良い。
 私は、一番最初に凡例を見るのは、お勧めしません。初めに、記号が読めなければ地図は読めない、ということをあんまりやらない方がよい。一般図は記号を知らなくても読めてしまう。初めから凡例という気遣いをしなくて良い。
 そのうちに凡例をちゃんと気遣いして、見させた方が良い時期がある。そういう時に、この地図帳なら、折り込みの所に記号がたくさん害いてある。一般図の中にこんなに記号が害いてあるんだな、そこに気がつくと言うことも重要である。
 なにげなく、地名を探すことばかり考えているんだけど、世界の地図の記号と日本の地図の記号って、けっこう分けているんだ。
 だけど、昔は世界の地図の記号の中でも、都市の記号が日本と世界で規模の違いを考えて変えたのだと思うが、今は世界の都市の記号がこういう記号を使っているんだ、と、100万以上の都市の記号を見させるのは、使い慣れてきた時に、どこかでやって良い。
 そうすると、記号というのはこういうふうに使い分けているんだなと分かる。100万以上の都市がどのへんに、どうやって分布しているのか、ということを、州別に全部、探させる作業をやった方が良い。100万以上の町が分かったら、100万以上の都市が、国で集中しているのは、どんなところに集中しているのか。
 100万以上の都市を探すというのは、昔は簡単だったが、都市に人口が集中している時代になると、けっこうたくさん見つかるようになってくる。
 みんなから、「社会科の先生なら、100万以上の都市の地名を知っているんじゃないか」と思われているかもしれないが、今の時代だと、100万以上の都市の名前もなかなか分からない。現実に、ゆっくり見てみると良い。100万以上の都市って、どこにどれくらいあるのかな、と見てみる。
 例えば、人口が多いと言うことが分かるというのは、100万以上の都市の分布を捉えると分かる。p13と14の東アジアの世界が出ている。東アジアの中で100万以上の都市をチェックして、その中で自分が知っている都市と知らない都市をチェックして下さい。ずーと追っていって下さい。
 日本には人口100万以上の人口のある都市が、10個ぐらい。それに対して、韓国ってどうですかね。また、北朝鮮と韓国を比べると?昔、良く比べていましたけど。
 中国って海岸の方に人口が集中していると教えていると思いますが、内陸の方にも100万都市がけっこうある。内陸って言っても、チベット高原とか高い所は違うと思いますけど。華南、華中と言っている地域の東部には、けっこう人口が集中している。
 トレースして100万都市だけを抜き出してみると、分布図の中で、中国ってこんなに100万都市があるんだということが分かってくる。
 都市の大きさは、地図と記号で使い分けられているけど、地名だけ探すと、そういうことにほとんど気がつかないで見ている。そういうものをしっかり見るチヤンスを作るといい。そういうところを基本にしてもらいながら、地図の記号に注意をして見るということをやる時にはやった方が良い。
 地図の記号の中で意外に使っていて、注意を払っていないものがいくつかある。そのうちの一つに、段彩というものがある。
 この地図帳は、地方版がみんな100万分の1になって、100万分の1のところは、いずれも記号が土地利用になっている。今まで、段彩が基本になっていたところが、今、土地利用をしっかり書くようになったので、このへんのところが読みづらくなったかもしれない。
 56〜59ページに見開きの大きな地図がある。これも一般図ですよね。この中で、子ども達に、「平野を探しなさい」といえば、どこを探すか。平野を探すというと、日本の場合には平野の定義がありますので、平野の名前の付いているところを探せばいいんですけど、「平野というのはどこにあるのかな」というのは、見当がついてしまう。見当がついてしまって、昔から地図というのは、基本的に緑の所を探せば、平野があるんだとみんな、考えていた。
 私は前、筑波の附属にいたのですが、私の前任者に、中川浩一先生という方がいらした。その後、茨城大学に行かれたんですけど、その中川先生が雑誌の『地理』に「教材のしおり」というシリーズを他の先生方と一緒に載せていた。その中で、「緑は平野のしるしか」というのを書いたことがある。
 緑って平野のしるしなのかって考えてみると、普段は緑の所を探して平野がここだ、としていれば良かった。だけど、考えてみれば、「緑が平野のしるし」という、そんなルールは無いな。平野って緑はどこに塗ってあるのか。あらためて、この地図でずーと見ていくと分かると思いますが、当然、この緑は段彩で塗り分けているから、段彩の所を追っていく。そうすると、「緑は、どういうしるしか」、探してみてもらえますか。

 59ページの右上の所に、段彩のしるしがしてあります。0〜200mがこの図の中で緑をしています。200mまでを緑にしてしまうと、どういう現象が起こってくるか。関東平野みたいなところを見るとすっきりと、この辺が平野なんだな、と分かります。新潟平野、濃尾平野、北海道の石狩平野などの平野の部分を見ていくと、緑色と平野というのがうまくなじんでいて、「平野っていうのは緑色で塗られているんだ」っていう意識になっていってしまう。
 だけど、よくよく考えてみると、例えば、岩手県の三陸海岸をずーと見ていくと、三陸海岸に、行ったことのある人は分かると思いますけど、山が海まで迫っていて、鉄道が通るのがけっこう大変なところです。
 だけど、ずっと、海岸のところには、緑で色が塗ってある。だから、リアス式海岸を行けば、緑でずっと塗ってありますから、「緑って地形を表しているんじゃないんだな」ということが分かる。だから、こういう海岸を写真と一緒に示してやると良いと思う。
 実際の風景画になっているような、三陸海岸の国立公園になっているところの写真をうまくもってきて、ずっと海岸に沿って緑に塗ってある所と現実の写真を見せて、海岸から200mといったら、けっこうな高さになりますから、その幅を考えれば、どうしても海岸が緑になるんだなあ、と分かる。そういう目で見ていくと、ほとんど海岸に沿ったところには緑が見られる。
 すると、緑が平野のしるしじゃないってことは、逆に茶色は山のしるしなのか。そういうところも当然、出てくる。例えば、東京から申央本線に乗ってずっと行くと、甲府盆地に行きますよね。甲府盆地を通ったことがある人は分かると思いますが、甲府盆地ってかなりな広さで、盆地でもこれくらいの広さになると立派だなあとつくづく思います。非常に大きな盆地です。そこは、これで見ると褐色に塗られている。褐色に塗られているけど、行ってみれば、非常に平らな土地ですよね。そいうのを見ていくと、「色ではだめなんだ。」ということが分かってくる。地形を見る時に、大きな基本なんですが、同じ色が広く塗られている所が、基本的には平らなんだ。色がどんどん変化していくところは、むしろ、傾斜地だと考えた方が良い。
 25ページを見て下さい。アフリカの地図がありますね。アフリカの地図を見た時に、アフリカというのは、緑色が非常に少ないところです。緑色が少ない所なんで、だから、全体がどういうことなのかな、と見ていく。一番南の方、アンゴラ、ナミビア、ザンビアがあります。南アフリカ共和国の北の方です。カラハリ砂漠の方です。アンゴラからザンビアにかけての所は、ずっと同じ色じゃないですか。縮尺がありますが、縮尺をあててみて、同じ色がどれくらいの範囲にわたって同じ色になっているか、見て下さい。
 アフリカ大陸は、地図で見ると、ある意味で縮尺的には感覚がずれてしまいますが、この中で、アンゴラからザンビアにかけて、同じ色が1000キロは軽く行きますよね。1000キロが同じ色で塗られている。「台地と高原の大陸」と言われるゆえんはこのへんのところにある。「台地と高原の大陸」の中で、ザンビアとボツワナとジンバブエの境のところに、ビクトリアの滝というのがある。このビクトリアの滝の写真なんて見たことありますか。
 こういう大きな滝が発生するところは、どういうところなのか。滝の上は、まさに平らな土地がずーと広がっている。そこのところに、谷が食い込んできて、その谷の方に落ちる所に、スケールの大きな滝ができている。このたぐいのもの、世界の滝の多くは、そういう形なんですね。
 日本の滝の場合には、傾斜地があったり、絶壁のところから落ちるケースもある。傾斜地の所のかなりの急流を滝だと言ったりします。
 アフリカの、世界の大陸の滝というのは、だいたい、台地・高原から低地に落ちる所に大きな滝ができる。その時に、落ちる前の風景というと、平らになった土地がずーーと広がっている。
 そのようなものを見てくると、地図で読みとれる地形というのは、色で見分けるというよりも、同じ色がどれくらいの面積で広がっているか、面積との関わりの中で見ていくのが大事だと分かる。
 地図記号をそんなふうにしてしっかり見ていくと、色々な点で、平野の大きさが、段彩が変わると、ずれてしまう。緑の色の範囲がずれます。段彩を100m刻みにしたり、50m刻みにしたりすると、濃い緑のところが場所的に変わっていったりします。
 平野の大きさをこういうふうに見ちゃっていいのかな、と思うようなところも出てきます。そういうところも注意しながら見て欲しい。
 基本的に地図記号というのは、注意しなくても使えてしまうから、注意しないで使うのですが、あらためて注意して使うと、見え方が変わってきて良いとも言える。
 この地図の、一般図というのは実は主題図を重ねたものである。たくさんの主題図を重ねて一般図ができあがっている。このことを考えると、逆の作業をしてみるのも大切なんです。要するに、この一般図から主題図を作るという作業をする。それを重ね合わせると、色々なことが見えてくる。そういう工夫をしていく。それで、今日は、私のいる長野県を対象にしながらやります。80、81ページを開いて下さい。
 ここにトレーシングペーパーをあてていただいて、一つの要素でいいです。これね、単純な方が良いです。今、席に座っている人たちの斑でいいです。
 県の学習をする時には一番有効なんですけど、長野県の80,81ページにページにトレーシングペーパーをあてて下さい。
 まず、やる作業は、県の輪郭を取って下さい。県の輪郭は、ただなぞっていくだけで良いです。消えないボールペンのたぐいで、輪郭を取って下さい。
 班のメンバーで分担をして、できるだけ、違うものをここから抜き取る。ただし、メンバーで必ずやって欲しいのは川の水系の図は、作って下さい。それと、山地・山脈です。山地・山脈は、脈に沿って、このように連なっていますよ、と山地・山脈だけを抜き取る作業をして下さい。
 あとは、道路だけを抜き取るとか、鉄道だけを抜き取る。あるいは、市町村の記号、長野市だとか、上田市だとか軽井沢町などの、市町村の分布、記号のある所だけを抜き出す。自分の班にいるメンバー一人一人が分担して、全部違うものを抜き出して下さい。そのため、3人じゃ少ないので、そこは一緒になって下さい。7人いれば色々なことができます。
 複数の要素を抜き出さないで下さい。一つの要素だけです。自然にあたるところでどうしても必要な要素がある。重ねた時に、説明するために重要なので、「水系」と「山地・山脈」は必ず誰かが分担する。他は何を抜き出しても良いです。まず、輪郭はボールペンでとっていただいて、後は鉛筆でけっこうです。丁寧に抜き取って下さい。競争ではありませんから。

作業時間 30分
ある班の例:水系、山地・山脈、道路、鉄道、都市、水田、農作物の主題図。

【作業中の助言】
 「水系」の図と「山地・山脈」の図を合わせて、日本海側と太平洋側の分水嶺の線を考えて下さい。長野県は日本海側に注ぐ側も、太平洋側に注ぐ側も分水嶺になっている数少ない県なんです。分水嶺はどこにあるか。

【作業終了後】
 一つの要素を抜き出すという作業は、つまんない作業だと思うかもしれませんが、一つの要素を抜き出すとそれと別の要素を関連付けるという作業は、実は色々な要素がかたまっていると、結構大変な場合なんです。だけど、ある要素だけを抜き出して、重ね合わせると、因果関係やいろんな背景が分かってくる。

 これを、一般図を見ながら、「これだけ注目しなさい」と言っても、他の情報が入ってしまう。これはなかなかうまくいかない。それよりは要素を抜き出して、その要素を重ねるという方が実はいろんな関係が良く見えてくる。「水系」と「山地・山脈」が塗ってある一般図で、それだけを見るのはけっこう大変なんですよね。だけど、抜き出して単純化してしまって、それを重ねると、はるかにその要素がすっきり見える。分水嶺は、地図帳の中でやるよりも、こうやって「水系」と「山地・山脈」を抜き出した方がはるかに、分かりやすくなる。
 盆地の世界というのは、長野県の場合では、それぞれの盆地の世界というのがある。松本盆地の世界、とか、伊那盆地の世界というふうに分かれている。そういうところに、中心都市が当然、発生する。その世界を眺めながら、そこのところに、「都市の分布」を入れるだけでも、そういう単純な作業をするだけでも、「一つの盆地の世界に、一つの大きな都市が生まれるんだな」、と分かってくる。
 誰かが誰かと重ね合っていると、自分のも重ねて欲しいと思うようになってくる。重ねがいのある要素を、先生方が今、経験してみて、どういう要素がおもしろいか、整理しておくと良いと思います。
 気候は載っていません。気候は地形に左右される部分がある。それで「水系」と「山地・山脈」だけは必ず入れて欲しいと言った。その要素をとってしまうと、自分だけでやると、重なるんですけど、背景が分からなくなる。だから、地形的なものをしっかり分布図から抜き出すということは重要なことである。これを抜き出すと、他のものを重ねる時に、うまく重なっていくなあというのが分かる。これが一般図の特色なんです。
 人間の生活の中に気候と地形が大きな影響を与えているから、気候もなんだろうと思うけど、一般図には気候が表れてこない。
 逆に言うと、世界の人々の暮らしをやると気候のことばかり考えている頓向があるが、地形というのは重要であると分かる。かえって一般図を使ってこういう作棄をすることによって地形の重要さが分かるんです。あらためて、地形は、人間の活動に影響を与えているんだなあ、と分かる。世界をやると、本当に気候ばっかりなんですよね。
 じゃ、逆に、世界をやってみよう。どういう指標をどうやって作るか、先生方が自分で考えてみて下さい。49ページを使いましょうか。何をやるか、お互いに話し合ってみて、後で重ねがいのあるものを作って下さい。

作業時間 28分

 主題図は、一般図と関連付けて見る。一人でやるより、二人の作業がこれからは、必要になります。二人で組み合わせて、主題図を開いているページと一般図を開いているページをそれで関連付けてみる。主題図は主題図だけで見るということが多いが、一般図と関連付けてみると、より具体的に見えてくる。後はアイデア次第です。
 主題図と基本図、どういう関係があるか、この主題図はどうやってみると効果的か、いくつか、探し出して下さい。主題図を見たら、基本図を見たくなるとか、「この主題図を合わせるといいよ」というものを二人ずつペアになって色々と考えて下さい。

作業時間 5分

 まとめをします。一般図は主題図を、重ねていって、作ったものです。逆に言うと、主題図を見ると、主題図の要素を基本図に広げようとしている。その主題図の中で、因果関係的に、例えば、人口の分布というものは、地形状況、産棄、交通網など色々なことが影響してくる。分布図だけみて、分布の特色は分かるんだけど、それの背景とか条件を考えると、一般図と関連付けて見た方がよい。工業の分布でも何でも、分布というものはどういうものと関連が深いのかなと考えてみた時に、その要素は一般図の方に色々なことが書いてある。ですから、一般図と主題図:を重ねることの意義っていうのはそういうことです。
 逆に、一般図だけを見つめると、色々な要素が書き込んであるだけに要素が見えてこない部分がある。だから、ある要素だけを書き抜いてみよう。ある要素とある要素を合わせると、一般図ではなかなか読みとれないものが、明快に分かってくる。そういう意味で、一般図と主題図の関係は、因果関係も含めて頭に入れておくとだいぶ、作業しやすくなる。
 ぜひ、一人一冊あるから、地図帳というものは、自分だけで見るものと思われがちだが、色々なページを開いて、関連付けてみよう。少なくとも、二人でペアでやると、作業の幅が違ってくる。せっかくの学校なんですから、家だったら一人で一冊の教科書しか開けないが、学校だったら、集団で、いろんなページを開いて関連付けることが作業的に可能なんです。そういう伏線を生かしながらやっていくと、一般図だけを見つめるだけではなく色々なものを組み合わせることで、色々な分かりやすいものが作業で成り立ってくる。関連付けて色々なものを考えてみようと言うことが色々な形でできる。
 そういう意味で、地名探しぐらいにしか使わなかった一般図を有効に使って欲しい。特に、(3)の大項目は、どちらかというと、主題図先行型なんです。主題図先行型ですから、主題図と基本図を合わせるかもしれない。「地域の規模に応じた調査」は逆なんです。一般図の方を見ますよね。そういう学習の時に、どういうことを抜き出していくか。ぜひ、一般図の活用をみんなで頑張って、地図帳を活用しましょう。






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